保健室コーチングで生きる力を高めよう

保健室コーチングについてのブログです!

対人支援ツールでひらく、“自己受容”の学び合い/ 若手研修から見えた可能性

保健室コーチングアドバンスコース修了生・Nさんの前任校での実践(2022年)をご紹介します。
若手教員を対象に、自己肯定感(=自己受容)をテーマとした1時間の勉強会を開催されました。

N先生は昨年度から、コミュニティの専科セカンドライフ地域展開コース」で、保健室コーチングの学びを第2の人生に活かすための学びを継続されています。
N先生自身が、保健室コーチングの学びを通して「自己受容」を深めていらっしゃったことは、様々な活動の大きな原動力となっています。

以下、当日の流れ等についてご紹介します。

■当日の研修の概要

使用した教材は、対人支援ツール「あるあるレンジャーカード」と
紙芝居教材「ウサギとかめのその後」です。

≪流れ≫
(1)自己肯定感・自己受容・自己効力感の説明
・自己肯定感とは何か
・自己受容ができていない状態で、自己効力感ばかりを求めることの危険性

(2)あるあるレンジャーで自己理解を深めるワーク
・自分の中にいるレンジャーをワークシートに並べる
・グループや全体でシェア

(3)紙芝居『ウサギとかめのその後』で自己受容を再確認
・自分の中にはいろいろな自分がいる
・どんな自分も存在してOK!

≪参加者の感想≫ 
◎「嫌な自分も受け容れることが大事だとわかった」
これまでは、自己肯定感と聴くと、自分のできることに自信を持ったり、良いところに目を向けることだと思っていた。
しかし、「嫌な自分も、できない自分も受け容れること」が自己肯定感の大事な要素だとわかった。
子どもたちに対しても、できることや得意なことをほめるだけでなく、
苦手なところやマイナスと取られている部分も「あなたの大切な1部」「それでいいんだよ」と、
伝えていくことができる教師でありたいと思った。
  
◎「子どもは自分自身をどうとらえているのかがわかる」
2学期が始まり、自分のいやなところもたくさん見えてくると思う。
子どもが自分のいやな部分をどう受け止めているのかを知るためにも、あるあるレンジャーカードは有効だと思った。
子どもの自己受容感を高めるためにも、見方(場面)を変えれば、役立つ素敵な一面なのだと伝えていきたい。
子どもが自分を受け容れられるような学級経営をしていこうと思う。

◎「嫌いな自分も必要な自分」
自分の中のいやだなと思っていた自分も受け容れ、上手に付き合っていきたい。
どんなレンジャーが出てきても否定することなく、活躍できる場面を考えます。
子どもたちにも、自分はかけがえのない存在だということに気づいてもらえるような声かけや指導の工夫をしていきます。

◎自己有用感の前に大切なことがある
自己受容感が育っていないと、『他人へのかかわりで自分の価値を見出そうとする』ということが心に残った。
学級でも、●●さんのおかげで助かったよ、という自己有用感を高める言葉がけばかりをしていたので、
自己受容感も高まるようにしていきたい。
そのためにも、まずは、自分自身が嫌いな自分とうまく付き合っていきたい。
どんなレンジャーも必要だから私の中にいる!上手に必要な時に働いてもらうようにしたい。

◎「無意識に避けていた自分に気づいた」
「嫌いなレンジャーも自分の大事な一部」「どんな自分も受け容れなきゃ」と思っていたのに、
カードを並べてみたら、無意識にはじいていたレンジャーがいることに気づいた。
どんな自分も見捨てずに大切に付き合っていきます。

◎「自己受容感と自己肯定感の関係を実感」
 自己肯定感は“どんな自分も存在していい”という自己受容感と深くつながっていると感じた。
教師として、児童の存在を認める支援をしていきたい。
 
◎「見方を変えると世界が変わる」
ものの見方を変えてみようと思いました。自分の弱さもウサギのように見せることで楽になると思う。
相手の言いたいことを引き出せる“かめ”のような存在になりたい。

◎「仲間からの刺激」
N先生の子どもへの思いにはいつも学ばせてもらっています。
学級の子どもたちにもいろいろなカードを使って、自分の良さにたくさん気づいてほしいです。

■「一緒に学ぼうね」という姿勢が生む安心感

この研修の冒頭で、N先生は
「私も自己肯定感については勉強中。だから、一緒に学ぼうね」
と伝えられたそうです。

教える側・教わる側という関係ではなく、「ともに学ぶ仲間」として関わる姿勢が、
若手の先生方の心を開いたのだと思います。
自己開示しながら自己受容を実践する大人の姿は、子どもにとって「安心安全」を感じる一番の環境です。

■お知らせ

第19回全国保健室コーチング研究大会では、実際に「あるあるレンジャーカード」を体験できます。
各会場では、資格コース修了生から現場の体験や実践も聴くことができます!

対面ならではの“体感型の学び”を、ぜひ会場で!
ツールは主催者が準備しますので、初めての方も安心してご参加ください。

 詳細・お申込みはこちら
https://www.reservestock.jp/page/consecutive_events/42855

それでは、今日も素敵な1日を!


p.s.1『spotify』で、聴く「5分でわかる保健室コーチング」新作をアップしました
「シリーズ主体性を育てる① 主体性・積極性・自主性の違い」
https://open.spotify.com/episode/3eeKByNfcXs3XMF6CCDRyO?si=AoiToyN9QXuMywtUtsMD_Q

p.s.2 全国1000以上の教育機関で成果を出している対人支援ツール/HMレジリエンスメソッド各種
https://heart-muscle.com/category/textbook/

■ライン公式アカウントでは
メルマガの内容をブログに再掲しお届けしています。
https://lin.ee/7ay1V0S

対人支援ツールでひらく、“自己受容”の学び合い/ 若手研修から見えた可能性

保健室コーチングアドバンスコース修了生・Nさんの前任校での実践(2022年)をご紹介します。
若手教員を対象に、自己肯定感(=自己受容)をテーマとした1時間の勉強会を開催されました。

N先生は昨年度から、コミュニティの専科セカンドライフ地域展開コース」で、保健室コーチングの学びを第2の人生に活かすための学びを継続されています。
N先生自身が、保健室コーチングの学びを通して「自己受容」を深めていらっしゃったことは、様々な活動の大きな原動力となっています。

以下、当日の流れ等についてご紹介します。

■当日の研修の概要

使用した教材は、対人支援ツール「あるあるレンジャーカード」と
紙芝居教材「ウサギとかめのその後」です。

≪流れ≫
(1)自己肯定感・自己受容・自己効力感の説明
・自己肯定感とは何か
・自己受容ができていない状態で、自己効力感ばかりを求めることの危険性

(2)あるあるレンジャーで自己理解を深めるワーク
・自分の中にいるレンジャーをワークシートに並べる
・グループや全体でシェア

(3)紙芝居『ウサギとかめのその後』で自己受容を再確認
・自分の中にはいろいろな自分がいる
・どんな自分も存在してOK!

≪参加者の感想≫ 
◎「嫌な自分も受け容れることが大事だとわかった」
これまでは、自己肯定感と聴くと、自分のできることに自信を持ったり、良いところに目を向けることだと思っていた。
しかし、「嫌な自分も、できない自分も受け容れること」が自己肯定感の大事な要素だとわかった。
子どもたちに対しても、できることや得意なことをほめるだけでなく、
苦手なところやマイナスと取られている部分も「あなたの大切な1部」「それでいいんだよ」と、
伝えていくことができる教師でありたいと思った。
  
◎「子どもは自分自身をどうとらえているのかがわかる」
2学期が始まり、自分のいやなところもたくさん見えてくると思う。
子どもが自分のいやな部分をどう受け止めているのかを知るためにも、あるあるレンジャーカードは有効だと思った。
子どもの自己受容感を高めるためにも、見方(場面)を変えれば、役立つ素敵な一面なのだと伝えていきたい。
子どもが自分を受け容れられるような学級経営をしていこうと思う。

◎「嫌いな自分も必要な自分」
自分の中のいやだなと思っていた自分も受け容れ、上手に付き合っていきたい。
どんなレンジャーが出てきても否定することなく、活躍できる場面を考えます。
子どもたちにも、自分はかけがえのない存在だということに気づいてもらえるような声かけや指導の工夫をしていきます。

◎自己有用感の前に大切なことがある
自己受容感が育っていないと、『他人へのかかわりで自分の価値を見出そうとする』ということが心に残った。
学級でも、●●さんのおかげで助かったよ、という自己有用感を高める言葉がけばかりをしていたので、
自己受容感も高まるようにしていきたい。
そのためにも、まずは、自分自身が嫌いな自分とうまく付き合っていきたい。
どんなレンジャーも必要だから私の中にいる!上手に必要な時に働いてもらうようにしたい。

◎「無意識に避けていた自分に気づいた」
「嫌いなレンジャーも自分の大事な一部」「どんな自分も受け容れなきゃ」と思っていたのに、
カードを並べてみたら、無意識にはじいていたレンジャーがいることに気づいた。
どんな自分も見捨てずに大切に付き合っていきます。

◎「自己受容感と自己肯定感の関係を実感」
 自己肯定感は“どんな自分も存在していい”という自己受容感と深くつながっていると感じた。
教師として、児童の存在を認める支援をしていきたい。
 
◎「見方を変えると世界が変わる」
ものの見方を変えてみようと思いました。自分の弱さもウサギのように見せることで楽になると思う。
相手の言いたいことを引き出せる“かめ”のような存在になりたい。

◎「仲間からの刺激」
N先生の子どもへの思いにはいつも学ばせてもらっています。
学級の子どもたちにもいろいろなカードを使って、自分の良さにたくさん気づいてほしいです。

■「一緒に学ぼうね」という姿勢が生む安心感

この研修の冒頭で、N先生は
「私も自己肯定感については勉強中。だから、一緒に学ぼうね」
と伝えられたそうです。

教える側・教わる側という関係ではなく、「ともに学ぶ仲間」として関わる姿勢が、
若手の先生方の心を開いたのだと思います。
自己開示しながら自己受容を実践する大人の姿は、子どもにとって「安心安全」を感じる一番の環境です。

■お知らせ

第19回全国保健室コーチング研究大会では、実際に「あるあるレンジャーカード」を体験できます。
各会場では、資格コース修了生から現場の体験や実践も聴くことができます!

対面ならではの“体感型の学び”を、ぜひ会場で!
ツールは主催者が準備しますので、初めての方も安心してご参加ください。

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p.s.1『spotify』で、聴く「5分でわかる保健室コーチング」新作をアップしました
「シリーズ主体性を育てる① 主体性・積極性・自主性の違い」
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シリーズ主体性を育てる④ 主体性は「教える」のではなく「引き出す」もの

(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
桑原朱美です。

今日のテーマは
「シリーズ主体性を育てる④ 主体性は「教える」のではなく「引き出す」もの」です。

これまでの記事でお伝えしてきたように、
主体性の核心は「自分で考え、試行錯誤する力」です。
その力を育むうえで有効なのが「コーチング的思考」です。

コーチングとは、答えを与えるのではなく
「自分で考える力」を引き出し、自立を促すアプローチ。
本当の主体性は「教える」ことや「指示する」ことだけでは育ちません。
大切なのは、子どもたちが自分の内側にある答えを見つけられるよう支えることです。
ポイントは、コーチングの“技術”を使うこと以上に、
その土台にある 考え方や思考法 を身につけること。
断片的なやり方を得ようとするよりも、本質的な思考法を理解することで、どんな場面にも応用できます。

■なぜコーチングが主体性を育むのか?

コーチング的思考が重視するのは「子ども自身の内側にある可能性」に気づかせることです。
ティーチングやマネジメントのように外側から答えを与えるのではなく、
子どもが自分の意志で考え、決め、行動するサイクルを回せるように導きます。

■主体性を育む4つのアプローチ

①「問い」の力で内省を促す
 「〜しなさい」ではなく「どうしたい?」「どうすれば解決できる?」と尋ね、思考のスイッチを入れる。

②「答え」ではなく「プロセス」を評価する
 「どうやってそこにたどり着いた?」「何を学んだ?」と過程に焦点を当て、挑戦する価値を感じさせる。

③「自己決定」の機会を与える
 家庭で:「今日着る服を自分で選ぶ」「宿題をやる時間を自分で決める」
 学校で:「掃除の担当場所を自分で決める」「発表の順番を自分で選ぶ」
 小さな選択を尊重する。経験の積み重ねが責任感につながる。

④「強み」と「可能性」に光を当てる
 「どんなことにワクワクする?」「できた秘訣は?」と問いかけ、
強みを自覚させることで自己肯定感と動機づけを高める。

■実践の場面例

●子どもが「どうしたらいいかわからない」と言ったら
 →答えをすぐに教えるのではなく「まずはどんな情報が必要?」「誰に聞けばいいと思う?」と問い返す。

●子どもの意見を聞くとき
 →「それでいいよ」と安易に同意するのではなく
   「そのアイデアはどこから来たの?」「そうすることで何が良くなる?」と掘り下げる。

こうした関わりが、子どもに「考え、行動し、責任を持つ」主体性のサイクルを回させる力になります。

■人生のハンドルを自分で握っている実感が大事

保健室コーチングでは「生きるって楽しいよを伝える大人になろう」
を合言葉に、主体性・自己受容感・レジリエンスを高める理論と思考法を学びます。

「子どものために学び始めたのに、自分自身の生きづらさが軽くなった」
 ――そう話す受講生は少なくありません。
なぜなら「生きるのが楽しい」と感じられるのは、自分で人生のハンドルを握っている実感があるから。
自分次第で現実は変えられる。
その理論と実践を行き来できるからです。

人生の中の6日間を、
保健室コーチングベーシックコースに投資してみませんか?
「生きるって楽しい」「人生は自分次第」と体験を伴った言葉で伝えられる仲間になりませんか?

それでは、今日も素敵な1日を!

p.s.1  『spotify』で、ネットラジオ「5分でわかる保健室コーチング」
新作続々アップしています。
https://open.spotify.com/show/1roetltv5yuMrn2soSKHrw
動画で見たい方はこちら
https://www.youtube.com/playlist?list=PLDvTNn5OAUu58esqerdiogI5ucp70y_lF

p.s.2 保健室コーチングベーシックコース2025/北海道・東京
参加できない日があっても大丈夫!別会場で受講したり、年度をまたいでの参加も可能です!
自分自身の生きづらさも解消します。
https://www.reservestock.jp/inquiry/139750

ベーシックコースの説明資料
https://heart-muscle.com/wp/wp-content/uploads/BC2025-Guide.pdf

p.s.3 全国1000以上の教育機関で成果を出している対人支援ツール/HMレジリエンスメソッド各種
https://heart-muscle.com/category/textbook/

シリーズ主体性を育てる③ 先生・保護者のための「主体性」の見抜き方

 

こんにちは
(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
桑原朱美です。

今日のテーマは
「シリーズ主体性を育てる③ 先生・保護者のための「主体性」の見抜き方 」です。

「発表で手を挙げる」「言われなくても掃除をする」
…こうした行動は、先生や保護者にとって子どもの成長を実感しやすいものです。
しかし、それは積極性や自主性の表れであって、
本当に主体性が育っているかはわかりません。

では、どうすれば子どもの行動の裏にある
「考える力」や「目的を持つ力」といった、
主体性の本質を見抜けるのでしょうか?

鍵になるのは、表面的な行動だけではなく、
その行動の 「なぜ?」と「どうやって?」 に目を向けることです。

■主体性を見抜く3つの視点

①行動の「動機」を問う

子どもが何か行動を起こした時、その理由や目的を尋ねてみましょう。
「どうしてそうしたいと思ったの?」と聞いた時、
「先生に褒められたいから」ではなく「もっとクラスを良くしたいから」という答えが返ってきたら、それは主体性の表れです。

※理論の背景
人は外発的な動機づけ(褒められたい・叱られたくない)よりも、内発的な動機づけ(価値や興味からの行動)のときに深い学びと成長を遂げる(デシ&ライアンの「自己決定理論」)

②困難に直面した時の「対応」を観察する

主体性は、うまくいかない時にこそ真価が問われます。
失敗した時にすぐに諦めたり他人のせいにしたりするのではなく、
「なぜうまくいかなかったんだろう?」と原因を分析し、次の行動に活かそうとする姿勢を評価しましょう。

※理論の背景
失敗を「能力の限界」ではなく「学びの機会」と捉える子どもほど、挑戦を続け、結果的に高い達成を示す(キャロル・ドゥエックの「成長マインドセット」の研究)

③自分の考えを「言葉」にできるかを聞く

主体的に考える力は、言語化する力と密接に関わっています。
「〜するために、〜と考え、〜しました」と、自分の思考プロセスを言葉にできるかどうか。
その論理的な整理の力も、主体性の重要な要素です。

※理論の背景
メタ認知(自分の思考を振り返り、言語化する力)が高い子どもほど、学習の成果を自己調整できることが示されてる(教育心理学
自分の考えを言葉にできることは、主体性の可視化でもあると言える

■主体性の本質を評価するために

これらの視点を持つことで、子どもの行動の奥にある
「考える力」
「目的を持つ力」
「責任を持つ力」を見抜くことができます。

そして、その力をさらに引き出すための適切な声かけや
環境づくりへとつながっていくのです。

子どもたちは「正しい行動」を見せるだけでなく、
自ら考え、工夫し、選び取っていく力を秘めています。

その芽を見抜き、育てることこそが、
先生や保護者にできる最も大きなサポートではないでしょうか。

それでは、今日も素敵な1日を!

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シリーズ主体性を育てる② あなたのその行動、本当に“自分”のものですか?

 

 

一般社団法人ハートマッスルトレーニングジム
桑原です。

子どもに主体性を育てたい。
そう願いながらも、私たち大人自身が
「他人軸」で生きてしまっていることはありませんか?

「やらなきゃいけないから」
「周りがそうしているから」

――そんな理由で動くのは、一見まじめで責任感があるように見えます。
でも心の奥では、自分の気持ちを置き去りにしているのかもしれません。


■ デシ&ライアンの自己決定理論

実際、他人軸で動き続けると
「人に認められないと不安」「頑張っているのに満たされない」
といった感覚に陥りやすくなります。
自分の中の喜びや達成感が薄くなり、ただ“こなすだけ”の毎日になってしまうのです。

心理学の研究(デシ&ライアンの自己決定理論)でも、
人が本当にやる気を発揮するのは
“自分で選んだ”と感じられるときだとされています。

つまり、大人が「自分の意志で動くこと」を取り戻さなければ、
子どもに主体性を伝える言葉は力を失ってしまうのです。


■ 主体性を育む3つの小さな実践

① 自分の「Why」を問いかける
毎日の行動に「なぜ?」を添えてみましょう。

義務感や世間体ではなく、
自分の価値観や想いに結びつく理由が見つかれば、
その瞬間から行動の質が変わります。

② 小さな選択を楽しむ
夕食のメニューや休日の過ごし方――ほんの小さなことでもいい。
「自分で決める」体験の積み重ねが、自分らしい軸を太くしていきます。
例えば「今日はあえて違う道を通って帰ろう」といった小さな選択でも、
“自分で選んだ”という感覚は確かに心を元気にします。

③ 失敗を学びに変える
「どう見られるか」ばかりを気にするのは他人軸。
主体性をもって動く人は、失敗を“次に生かす材料”として扱います。
キャロル・ドゥエックの研究が示すように、
失敗を成長の糧にできる考え方(成長マインドセット)は、
未来への挑戦力を高めてくれます。

■主体性を生きる人の行動の原点

主体性を生きる人は「やらなければ」ではなく「やりたいから」動きます。
その違いは、仕事でも家庭でも大きな安心感と充実感をもたらします。

例えば、子育てで「みんながやっているから」ではなく
「わが家に合う方法は何だろう?」と考える姿勢は、
子どもにとっても安心の土台になります。

子どもたちは、大人の言葉ではなく「大人がどう生きているか」を
敏感に感じ取ります(バンデューラの社会的学習理論)。

だからこそ、私たち自身が主体的に生きる姿を見せることが、
子どもにとって最高の教育になるのです。

「今日はどんな小さなことを、自分の意志で選びますか?」
その一歩が、あなたと子どもたちの未来を大きく変えていきます。

保健室コーチングベーシックコースは、
子どもたちへの主体性の育て方、それを支える大人自身の自分軸を整えます。

それでは、今日も素敵な1日を!

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シリーズ主体性を育てる① 主体性・積極性・自主性の違い

 

(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
桑原朱美です。

子どもたちの“やる気”をどう見抜くかは、
教育や子育てにとって大切なポイント。
でも「言われなくても宿題をする」「発表で手を挙げる」――
そんな行動は、本当に主体性が育っている証拠でしょうか?

実は“主体性”と“積極性”“自主性”は、よく混同されがち。
似ているようで、実はまったく別の意味があります。
この違いを知ることで、子どもたちの心の奥を理解し、成長を後押しできるようになります。

■3つのちがいをやさしく整理

------------
◎積極性
決められた枠組みの中で、進んで関わろうとする態度や意欲です。
先生が「この役割をやりたい人?」と聞いたとき、まっ先に「はい!」と手を挙げるのが典型例。
行動は速くて前向きですが、その背景に深い目的があるとは限りません。

◎自主性
決められたルールなどにおいて、他人に言われる前に、自分から取り組むこと。
「宿題をやりなさい」と言われる前に机に向かう、といった行動です。
ただし、その理由が「叱られたくない」「早く遊びたい」といった短期的な動機にとどまる場合も多いのです。

◎主体性
「なぜそれをやるのか」を自分なりに理解し、企画やルールの段階から考えて動く力です。
つまり“やらされている”のではなく、“自分で選んでいる・自分で作っている”感覚。
例えば、教室が散らかっているのを見て「どうすれば気持ちよく過ごせるかな?」と考え、掃除の仕組みを提案したり、やり方を工夫する行動がこれにあたります。
------------

 この違いから分かるように、主体的な人は「与えられた枠組み」の中で動くだけでなく、その枠組みの外に出て、自ら目的を定め、課題を設定し、解決策を創造することができます。これは「他人軸」ではなく「自分軸」で生きる力そのものです。

■積極的・自主的だけど主体的ではない子ども

・積極的だけど主体的ではない子
→ 何でも手を挙げますが、誰かのアイデアをなぞるだけで、自分の発想を形にするのは苦手。

・自主的だけど主体的ではない子
→ 言われたことは完璧にこなしますが、「なぜ学ぶのか」という問いを持たず、応用力に欠けることがあります。

■「ルールメイキング」が主体性を育む

主体性は「目的や本質」に、自主性は「行動の独立性」に、
積極性は「行動の意欲」にフォーカスしています。

子どもたちが「なぜこのルールがあるのだろう?」「もっと良い方法はないか?」と疑問を持ち、
それを改善しようと考えるとき、彼らは受け身の存在から、能動的な創り手へと変わります。

これは、単に与えられた課題をこなす自主性や積極性を超え、
自分の人生や周囲の環境を自分でデザインしていく力につながります。

この考え方を基に、子どもたちと
「どうすればもっと楽しいクラスになるかな?」
「この学習をどう工夫したら、もっと面白くなるかな?」
といった対話を重ねていくと、彼らの主体性は大きく育っていくでしょう。

それでは、今日も素敵な1日を!

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■「ルールメイキング」が主体性を育む
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解決するのではなく解き方を学ぶ──保健室コーチングの願い

 

解決するのではなく解き方を学ぶ──保健室コーチングの願い

(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
桑原朱美です。

 今日のテーマは
「解決するのではなく解き方を学ぶ──保健室コーチングの願いです。

 

私は養護教諭時代、教育困難校に転勤したことをきっかけに、NLP神経言語プログラミング)を学び始めました。
そこから、脳科学や心理学の視点から、
「どうすれば子どもたちに、人生は自分次第だと伝えられるか」
「どうすれば生きるって楽しいことだと感じてもらえるか」
を、ずっと考え、実践と検証を重ねてきました。

その中で生まれたのが、保健室コーチングです。
単なるコーチング技術を学ぶコンテンツではありません。
子どもたちのレジリエンスを育てるための教育コンテンツです。

まずは大人自身が実践し、自分の人生に変化を起こすこと。
知識があっても実践していない大人の言葉は、今の子どもたちに変容を起こす力にはなりません。

今日はそんな思いを込めて、お話をしたいと思います。 

 ◆ 想像力は「生きる力」の源
数年前のドラマで、主人公が友人からの手紙を読むシーンがありました。
そこにはこう書かれていました。
「どんな時でも私たちには想像力がある。生きる力がある。」

想像力――誰もが知っている言葉です。

でも実際には、人それぞれクセがあり、うまく使える人とそうでない人がいます。

「プラスの未来を思い浮かべよう」

・・・と、頭で分かっていても、できない人はできないのです。

表面的なノウハウやポジティブ思考だけでは、本当の意味での「生きる力」は育ちません。

・・・・では、どうしたらよいのでしょう?

 

◆ 脳・言葉・感情の仕組みを体験する意味


脳と言葉の関係・・・・それが感情や体、自己イメージや能力発揮にどんな影響を与えるのか。

私たちが頭の中で描く「イメージ」が、日々の行動や可能性にどれほど影響しているのか。

これを体系的に学び、さらに自分自身で体験することでしか、真の理解は得られません。
その体験を経た人こそが、周りの人に真の「生きる力」を伝え、影響を与えられるのです。

◆ 保健室コーチングの願いと役割
保健室コーチングは、「生きる力の育成」を目的とした教育サポートです。
きれいごとではなく、科学として「人生は自分次第」「生きるって楽しいこと」を伝えたい。・・・その願いから生まれました。

 

私たちが目指すのは、
『人生に価値を感じて生きる人であふれる社会』
そのために「生きるって楽しいよ」と伝えられる大人の仲間作りをしています。

 

「人生は自分次第だ」と思えることは、主体的に生きるための出発点。
しかし今、多くの子どもたち(そして大人も)が、「人生はコントロール不能だ」と感じています。

保健室コーチングでは、子どもたち「自分で現実を変えることができた」という体験を得られるよう、まずは支援者自身がそれを体験することを大切にしています。


「人生が自分次第だってなぜ言えるの?」と問われたときに、納得できる説明ができる人を育てているのです。

 

◆ 多面的アプローチで「問題に向き合う力」を育てる


保健室コーチングでは、言語によるアプローチ、
五感を使った体感アプローチ(言語化が苦手な子どもでも短時間で変化が起きる方法)、そして脳科学傾聴を助ける「対人支援ツール(HMレジリエンスメソッド)」など、主訴や状況に応じて多面的な方法を用います。

大人が問題を解決してあげるのではなく、
子どもたち自身が自分の問題や悩みを通して、
問題を整理する力や、解決のための思考方法を学びます。

この力が育っているかどうか――
それは、彼らが大人になったとき、問題と向き合う力に大きな違いを生みます。

 

◆ 小冊子プレゼントキャンペーン実施中!
5月31日から、小冊子プレゼントキャンペーンがスタートしました!
開始2日間で、すでに227名の方が登録してくださいました。

保健室コーチングによる子どもたちへのかかわり方に興味がある方は、ぜひ登録してくださいね!

▼キャンペーン詳細・お申し込みはこちら
https://www.reservestock.jp/inquiry/138227

小冊子の内容は、「5分でわかる保健室コーチング」という番組でも紹介しています。
▼音声はこちらからお聴きいただけます
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