保健室コーチングで生きる力を高めよう

保健室コーチングについてのブログです!

きれいごとではなく、科学で伝える“生きる力”~今、教育者にできること~

 

こんにちは
(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
桑原朱美です。

今日のテーマは
「きれいごとではなく、科学で伝える“生きる力”~今、教育者にできること~」

です。
 
教育の現場に立つと、子どもたちの“変わりたい”という小さなサインを
日々感じることがあります。
けれど、励ましの言葉や根性論だけでは届かないことも多いですよね。
 
だからこそ今、必要なのは「科学的に心を動かす伝え方」。
子どもたちが納得し、自分の力で未来を選び取っていくために——
教育者自身が“脳の仕組み”を理解することが大切です。
 
桑原は、児童生徒向けの講演を年に数回行っています。
ご依頼いただく学校ごとにテーマや内容は異なりますが、
根底にあるメッセージはいつも同じです。

 

 ■子どもたちに伝えたい一貫した想い

 
人生は自分で変えることができる。
脳の科学を理解して、人生に生かせば、
自分の人生を自分の手の中に取り戻すことができる。
人生ってさ、いろいろあるけど、生きる価値があるんだよ。
それがわかると、生きるのが楽しくなるんだよ!


このメッセージを、感情論ではなく「科学」として、

子どもたちの日常の出来事と結びつけて伝えています。

■「未来は変えられる」と気づいた生徒の声

ある中学生向けの講演での生徒さんの感想の一部です。

 
自分は過去の経験で一度だめだったら、その夢はダメだって思っていた。
でも今日の会で未来は変えられると聞いて、すごく嬉しくなりました。
あきらめないで勉強して、行きたい高校に行きたいです。
諦めなければ夢は叶うっていうのは、こういうことだと思いました。
 

中学生たちは、根性論ではなく脳科学の根拠を示すと、
納得の表情に変わります。

■脳の仕組みから“納得”を生む教育へ

授業の中でことわざや名言を伝えることもとても有効です。
ただ、「知識」として伝えるのではなく
そこに科学としての根拠や自分の体験を乗せると
子どもたちは納得します。

大人自身が自分の体験を乗せた真実の言葉で
話す必要があります。

しかし、日常で陥りがちな“思い込みのワナ”を
脳の仕組みとして説明すると、
子どもたちは無意識の囚われから解放され、
本来の力を発揮し始めます。

■まずは、大人自身が体験することから

一人でも多くの先生方に、
この「人間のしくみ」を理解し、子どもたちに伝えてほしい。
そして、科学で楽しく、子どもたちに「生きるチカラ」を育てる教育実践をしてほしい!

と願っています。
それは 誰かが作った指導案や指導資料を手に入れるということでは ありません。

伝える大人自身が体験を通して
「本当にそうだ」と実感することから始まります。

■最後に

大人自身が「人生って自分で変えられる」ことを体験すること。
その実感こそが、言葉に“真実”を乗せ、
子どもたちの心を動かします。

保健室コーチングを学ぶ意義は、ここにあります。
人生が変わった! 自己受容感が高まった!
仕事に自信が生まれた! 子どもたちが飛びつく保健指導ができた!

コース修了生が、それを実感しています。

まずは、大人である自分自!!
そして、その変化が、子どもたちの未来へつながっていきます。

「生きるって楽しいよ」を伝えられる大人が増えたとき、
子どもたちの世界は、もっと明るく、しなやかになります。

 
それでは、今日も素敵な1日を!
 
p.s.1 第19回全国保健室コーチング研究大会 残席わずかの会場も!

各会場では、資格コース修了生から現場の体験や実践も聴くことができます!
対面ならではの“体感型の学び”を、ぜひ会場で!
ツールは主催者が準備しますので、初めての方も安心してご参加ください。

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お笑いAI翻訳に学ぶ『プロフェッショナルの授業力・講師力』

先日、吉本興業が開発した「お笑い翻訳AIサービス」のニュースに衝撃を受けました。このAIは、漫才やコント特有の「フリ」「オチ」「間」といった笑いの構造を学習し、単なる直訳ではなく“笑いの文脈”や“ニュアンス”を再現できるというのです。

これは、私たちが専門的な知識やスキルを学ぶとき、そしてそれを誰かに伝えるときに、
「伝わる伝え方(=相手の学びと成長につながる伝え方)」と
「伝わらない伝え方(=伝える側の自己満足)」を分ける決定的な差を示しています。

その差こそが――「構造的に学んでいるかどうか」なのです。
料理にたとえるなら、「レシピをなぞる調理員」と「指導を設計するシェフ」の違い。
詳しく見ていきましょう。

■知識の「劣化」が招く、専門職の危機

これは、現場で本当によく見る現象です。
研修会などで「すぐに使えるやり方」だけを求める人が増え、その“ハウツー”が独り歩きしてしまう危うさを感じます。

知識やスキルを「切り取られた情報」として平面的にしか捉えられない人は、
指導案やフローチャートの意図を深く理解せず、表面だけをなぞってしまいがちです。

忙しい現場では「とりあえず目の前を片づける」思考になりやすく、
それが続くと、次のような危険を招きます。

① 知識の変質
背景にある哲学(例:コーチングの人間観)を理解しないまま伝わることで、
解釈が歪み、本来とはまったく異なる“別物”になってしまう。
(保健室コーチングでもこの危険性を避けるため、認定講師以外の独自研修を禁じています)

② 応用力の欠如
現場でイレギュラーが起きたとき、構造を理解していないため、
学んだ手順通りにしか動けず柔軟に対応できない。
まるで「フリ」と「オチ」の関係を知らない芸人のようです。

③ 質の低下への懸念
“やり方”の模倣で完了とする学びが広がると、
専門家(養護教諭)全体の質の低下につながり、
やがて日本の教育の未来に深刻な影響を及ぼします。
 
■専門性を「料理」に例えて捉え直す

では、あなたの専門性は今どちらの状態にあるでしょうか?
素晴らしいレシピがあれば、誰でも大きな失敗なく一定の成果を出せます。
保健指導の教材や対応フローチャートも、この“レシピ”のようなもの。
忙しい現場では、心強い味方です。

しかし、私たちは単なる調理員ではありません。
子ども一人ひとりの心と体を見立てる“シェフ”のような専門職です。

調理員
レシピ通りにタスクをこなし、結果を出すことを最優先。
 試行錯誤を省き、思考の深掘りをしない。

シェフ
レシピの裏にある構造や原則を理解し、 「なぜここでこのスパイスを入れるのか?」(=対応の根拠は何か)を問い続ける。

シェフは、食材(子ども)の個性を活かすためにアレンジを加え、
今日の気候(クラスの状況)に合わせて味付けを変える柔軟さを持っています。
一方、思考を止めてレシピをなぞるだけでは、新しいメニュー(新しい支援の形)を生み出す力は育ちません。

■ 構造的な学びこそが、厚みを生む

レシピの裏にある「構造」まで掘り下げて理解し、
自分の経験や信念と結びつけて知識を再構築してこそ、
相手にストンと届く「厚みのある伝え方」が生まれます。

令和の時代になっても、
「点数」や「目先のスキル」ばかりを追い求める風潮は根強く残っています。
でも、教育の本質は“再現”ではなく“創造”にあります。
あなたの指導を、「マニュアルの実行者」から「指導の設計者」へ。
その進化を生むのが、構造的な学びです。

次号では、「構造を理解する学び」が指導の体系化・設計力につながる――
平面的な学びから立体的な学びにシフトする3つの習慣を、具体的にお伝えします。

それでは、今日も素敵な一日を!

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「シリーズ主体性を育てる① 主体性・積極性・自主性の違い」
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対人支援ツールでひらく、“自己受容”の学び合い/ 若手研修から見えた可能性

保健室コーチングアドバンスコース修了生・Nさんの前任校での実践(2022年)をご紹介します。
若手教員を対象に、自己肯定感(=自己受容)をテーマとした1時間の勉強会を開催されました。

N先生は昨年度から、コミュニティの専科セカンドライフ地域展開コース」で、保健室コーチングの学びを第2の人生に活かすための学びを継続されています。
N先生自身が、保健室コーチングの学びを通して「自己受容」を深めていらっしゃったことは、様々な活動の大きな原動力となっています。

以下、当日の流れ等についてご紹介します。

■当日の研修の概要

使用した教材は、対人支援ツール「あるあるレンジャーカード」と
紙芝居教材「ウサギとかめのその後」です。

≪流れ≫
(1)自己肯定感・自己受容・自己効力感の説明
・自己肯定感とは何か
・自己受容ができていない状態で、自己効力感ばかりを求めることの危険性

(2)あるあるレンジャーで自己理解を深めるワーク
・自分の中にいるレンジャーをワークシートに並べる
・グループや全体でシェア

(3)紙芝居『ウサギとかめのその後』で自己受容を再確認
・自分の中にはいろいろな自分がいる
・どんな自分も存在してOK!

≪参加者の感想≫ 
◎「嫌な自分も受け容れることが大事だとわかった」
これまでは、自己肯定感と聴くと、自分のできることに自信を持ったり、良いところに目を向けることだと思っていた。
しかし、「嫌な自分も、できない自分も受け容れること」が自己肯定感の大事な要素だとわかった。
子どもたちに対しても、できることや得意なことをほめるだけでなく、
苦手なところやマイナスと取られている部分も「あなたの大切な1部」「それでいいんだよ」と、
伝えていくことができる教師でありたいと思った。
  
◎「子どもは自分自身をどうとらえているのかがわかる」
2学期が始まり、自分のいやなところもたくさん見えてくると思う。
子どもが自分のいやな部分をどう受け止めているのかを知るためにも、あるあるレンジャーカードは有効だと思った。
子どもの自己受容感を高めるためにも、見方(場面)を変えれば、役立つ素敵な一面なのだと伝えていきたい。
子どもが自分を受け容れられるような学級経営をしていこうと思う。

◎「嫌いな自分も必要な自分」
自分の中のいやだなと思っていた自分も受け容れ、上手に付き合っていきたい。
どんなレンジャーが出てきても否定することなく、活躍できる場面を考えます。
子どもたちにも、自分はかけがえのない存在だということに気づいてもらえるような声かけや指導の工夫をしていきます。

◎自己有用感の前に大切なことがある
自己受容感が育っていないと、『他人へのかかわりで自分の価値を見出そうとする』ということが心に残った。
学級でも、●●さんのおかげで助かったよ、という自己有用感を高める言葉がけばかりをしていたので、
自己受容感も高まるようにしていきたい。
そのためにも、まずは、自分自身が嫌いな自分とうまく付き合っていきたい。
どんなレンジャーも必要だから私の中にいる!上手に必要な時に働いてもらうようにしたい。

◎「無意識に避けていた自分に気づいた」
「嫌いなレンジャーも自分の大事な一部」「どんな自分も受け容れなきゃ」と思っていたのに、
カードを並べてみたら、無意識にはじいていたレンジャーがいることに気づいた。
どんな自分も見捨てずに大切に付き合っていきます。

◎「自己受容感と自己肯定感の関係を実感」
 自己肯定感は“どんな自分も存在していい”という自己受容感と深くつながっていると感じた。
教師として、児童の存在を認める支援をしていきたい。
 
◎「見方を変えると世界が変わる」
ものの見方を変えてみようと思いました。自分の弱さもウサギのように見せることで楽になると思う。
相手の言いたいことを引き出せる“かめ”のような存在になりたい。

◎「仲間からの刺激」
N先生の子どもへの思いにはいつも学ばせてもらっています。
学級の子どもたちにもいろいろなカードを使って、自分の良さにたくさん気づいてほしいです。

■「一緒に学ぼうね」という姿勢が生む安心感

この研修の冒頭で、N先生は
「私も自己肯定感については勉強中。だから、一緒に学ぼうね」
と伝えられたそうです。

教える側・教わる側という関係ではなく、「ともに学ぶ仲間」として関わる姿勢が、
若手の先生方の心を開いたのだと思います。
自己開示しながら自己受容を実践する大人の姿は、子どもにとって「安心安全」を感じる一番の環境です。

■お知らせ

第19回全国保健室コーチング研究大会では、実際に「あるあるレンジャーカード」を体験できます。
各会場では、資格コース修了生から現場の体験や実践も聴くことができます!

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 詳細・お申込みはこちら
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対人支援ツールでひらく、“自己受容”の学び合い/ 若手研修から見えた可能性

保健室コーチングアドバンスコース修了生・Nさんの前任校での実践(2022年)をご紹介します。
若手教員を対象に、自己肯定感(=自己受容)をテーマとした1時間の勉強会を開催されました。

N先生は昨年度から、コミュニティの専科セカンドライフ地域展開コース」で、保健室コーチングの学びを第2の人生に活かすための学びを継続されています。
N先生自身が、保健室コーチングの学びを通して「自己受容」を深めていらっしゃったことは、様々な活動の大きな原動力となっています。

以下、当日の流れ等についてご紹介します。

■当日の研修の概要

使用した教材は、対人支援ツール「あるあるレンジャーカード」と
紙芝居教材「ウサギとかめのその後」です。

≪流れ≫
(1)自己肯定感・自己受容・自己効力感の説明
・自己肯定感とは何か
・自己受容ができていない状態で、自己効力感ばかりを求めることの危険性

(2)あるあるレンジャーで自己理解を深めるワーク
・自分の中にいるレンジャーをワークシートに並べる
・グループや全体でシェア

(3)紙芝居『ウサギとかめのその後』で自己受容を再確認
・自分の中にはいろいろな自分がいる
・どんな自分も存在してOK!

≪参加者の感想≫ 
◎「嫌な自分も受け容れることが大事だとわかった」
これまでは、自己肯定感と聴くと、自分のできることに自信を持ったり、良いところに目を向けることだと思っていた。
しかし、「嫌な自分も、できない自分も受け容れること」が自己肯定感の大事な要素だとわかった。
子どもたちに対しても、できることや得意なことをほめるだけでなく、
苦手なところやマイナスと取られている部分も「あなたの大切な1部」「それでいいんだよ」と、
伝えていくことができる教師でありたいと思った。
  
◎「子どもは自分自身をどうとらえているのかがわかる」
2学期が始まり、自分のいやなところもたくさん見えてくると思う。
子どもが自分のいやな部分をどう受け止めているのかを知るためにも、あるあるレンジャーカードは有効だと思った。
子どもの自己受容感を高めるためにも、見方(場面)を変えれば、役立つ素敵な一面なのだと伝えていきたい。
子どもが自分を受け容れられるような学級経営をしていこうと思う。

◎「嫌いな自分も必要な自分」
自分の中のいやだなと思っていた自分も受け容れ、上手に付き合っていきたい。
どんなレンジャーが出てきても否定することなく、活躍できる場面を考えます。
子どもたちにも、自分はかけがえのない存在だということに気づいてもらえるような声かけや指導の工夫をしていきます。

◎自己有用感の前に大切なことがある
自己受容感が育っていないと、『他人へのかかわりで自分の価値を見出そうとする』ということが心に残った。
学級でも、●●さんのおかげで助かったよ、という自己有用感を高める言葉がけばかりをしていたので、
自己受容感も高まるようにしていきたい。
そのためにも、まずは、自分自身が嫌いな自分とうまく付き合っていきたい。
どんなレンジャーも必要だから私の中にいる!上手に必要な時に働いてもらうようにしたい。

◎「無意識に避けていた自分に気づいた」
「嫌いなレンジャーも自分の大事な一部」「どんな自分も受け容れなきゃ」と思っていたのに、
カードを並べてみたら、無意識にはじいていたレンジャーがいることに気づいた。
どんな自分も見捨てずに大切に付き合っていきます。

◎「自己受容感と自己肯定感の関係を実感」
 自己肯定感は“どんな自分も存在していい”という自己受容感と深くつながっていると感じた。
教師として、児童の存在を認める支援をしていきたい。
 
◎「見方を変えると世界が変わる」
ものの見方を変えてみようと思いました。自分の弱さもウサギのように見せることで楽になると思う。
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◎「仲間からの刺激」
N先生の子どもへの思いにはいつも学ばせてもらっています。
学級の子どもたちにもいろいろなカードを使って、自分の良さにたくさん気づいてほしいです。

■「一緒に学ぼうね」という姿勢が生む安心感

この研修の冒頭で、N先生は
「私も自己肯定感については勉強中。だから、一緒に学ぼうね」
と伝えられたそうです。

教える側・教わる側という関係ではなく、「ともに学ぶ仲間」として関わる姿勢が、
若手の先生方の心を開いたのだと思います。
自己開示しながら自己受容を実践する大人の姿は、子どもにとって「安心安全」を感じる一番の環境です。

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シリーズ主体性を育てる④ 主体性は「教える」のではなく「引き出す」もの

(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
桑原朱美です。

今日のテーマは
「シリーズ主体性を育てる④ 主体性は「教える」のではなく「引き出す」もの」です。

これまでの記事でお伝えしてきたように、
主体性の核心は「自分で考え、試行錯誤する力」です。
その力を育むうえで有効なのが「コーチング的思考」です。

コーチングとは、答えを与えるのではなく
「自分で考える力」を引き出し、自立を促すアプローチ。
本当の主体性は「教える」ことや「指示する」ことだけでは育ちません。
大切なのは、子どもたちが自分の内側にある答えを見つけられるよう支えることです。
ポイントは、コーチングの“技術”を使うこと以上に、
その土台にある 考え方や思考法 を身につけること。
断片的なやり方を得ようとするよりも、本質的な思考法を理解することで、どんな場面にも応用できます。

■なぜコーチングが主体性を育むのか?

コーチング的思考が重視するのは「子ども自身の内側にある可能性」に気づかせることです。
ティーチングやマネジメントのように外側から答えを与えるのではなく、
子どもが自分の意志で考え、決め、行動するサイクルを回せるように導きます。

■主体性を育む4つのアプローチ

①「問い」の力で内省を促す
 「〜しなさい」ではなく「どうしたい?」「どうすれば解決できる?」と尋ね、思考のスイッチを入れる。

②「答え」ではなく「プロセス」を評価する
 「どうやってそこにたどり着いた?」「何を学んだ?」と過程に焦点を当て、挑戦する価値を感じさせる。

③「自己決定」の機会を与える
 家庭で:「今日着る服を自分で選ぶ」「宿題をやる時間を自分で決める」
 学校で:「掃除の担当場所を自分で決める」「発表の順番を自分で選ぶ」
 小さな選択を尊重する。経験の積み重ねが責任感につながる。

④「強み」と「可能性」に光を当てる
 「どんなことにワクワクする?」「できた秘訣は?」と問いかけ、
強みを自覚させることで自己肯定感と動機づけを高める。

■実践の場面例

●子どもが「どうしたらいいかわからない」と言ったら
 →答えをすぐに教えるのではなく「まずはどんな情報が必要?」「誰に聞けばいいと思う?」と問い返す。

●子どもの意見を聞くとき
 →「それでいいよ」と安易に同意するのではなく
   「そのアイデアはどこから来たの?」「そうすることで何が良くなる?」と掘り下げる。

こうした関わりが、子どもに「考え、行動し、責任を持つ」主体性のサイクルを回させる力になります。

■人生のハンドルを自分で握っている実感が大事

保健室コーチングでは「生きるって楽しいよを伝える大人になろう」
を合言葉に、主体性・自己受容感・レジリエンスを高める理論と思考法を学びます。

「子どものために学び始めたのに、自分自身の生きづらさが軽くなった」
 ――そう話す受講生は少なくありません。
なぜなら「生きるのが楽しい」と感じられるのは、自分で人生のハンドルを握っている実感があるから。
自分次第で現実は変えられる。
その理論と実践を行き来できるからです。

人生の中の6日間を、
保健室コーチングベーシックコースに投資してみませんか?
「生きるって楽しい」「人生は自分次第」と体験を伴った言葉で伝えられる仲間になりませんか?

それでは、今日も素敵な1日を!

p.s.1  『spotify』で、ネットラジオ「5分でわかる保健室コーチング」
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動画で見たい方はこちら
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https://heart-muscle.com/wp/wp-content/uploads/BC2025-Guide.pdf

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シリーズ主体性を育てる③ 先生・保護者のための「主体性」の見抜き方

 

こんにちは
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桑原朱美です。

今日のテーマは
「シリーズ主体性を育てる③ 先生・保護者のための「主体性」の見抜き方 」です。

「発表で手を挙げる」「言われなくても掃除をする」
…こうした行動は、先生や保護者にとって子どもの成長を実感しやすいものです。
しかし、それは積極性や自主性の表れであって、
本当に主体性が育っているかはわかりません。

では、どうすれば子どもの行動の裏にある
「考える力」や「目的を持つ力」といった、
主体性の本質を見抜けるのでしょうか?

鍵になるのは、表面的な行動だけではなく、
その行動の 「なぜ?」と「どうやって?」 に目を向けることです。

■主体性を見抜く3つの視点

①行動の「動機」を問う

子どもが何か行動を起こした時、その理由や目的を尋ねてみましょう。
「どうしてそうしたいと思ったの?」と聞いた時、
「先生に褒められたいから」ではなく「もっとクラスを良くしたいから」という答えが返ってきたら、それは主体性の表れです。

※理論の背景
人は外発的な動機づけ(褒められたい・叱られたくない)よりも、内発的な動機づけ(価値や興味からの行動)のときに深い学びと成長を遂げる(デシ&ライアンの「自己決定理論」)

②困難に直面した時の「対応」を観察する

主体性は、うまくいかない時にこそ真価が問われます。
失敗した時にすぐに諦めたり他人のせいにしたりするのではなく、
「なぜうまくいかなかったんだろう?」と原因を分析し、次の行動に活かそうとする姿勢を評価しましょう。

※理論の背景
失敗を「能力の限界」ではなく「学びの機会」と捉える子どもほど、挑戦を続け、結果的に高い達成を示す(キャロル・ドゥエックの「成長マインドセット」の研究)

③自分の考えを「言葉」にできるかを聞く

主体的に考える力は、言語化する力と密接に関わっています。
「〜するために、〜と考え、〜しました」と、自分の思考プロセスを言葉にできるかどうか。
その論理的な整理の力も、主体性の重要な要素です。

※理論の背景
メタ認知(自分の思考を振り返り、言語化する力)が高い子どもほど、学習の成果を自己調整できることが示されてる(教育心理学
自分の考えを言葉にできることは、主体性の可視化でもあると言える

■主体性の本質を評価するために

これらの視点を持つことで、子どもの行動の奥にある
「考える力」
「目的を持つ力」
「責任を持つ力」を見抜くことができます。

そして、その力をさらに引き出すための適切な声かけや
環境づくりへとつながっていくのです。

子どもたちは「正しい行動」を見せるだけでなく、
自ら考え、工夫し、選び取っていく力を秘めています。

その芽を見抜き、育てることこそが、
先生や保護者にできる最も大きなサポートではないでしょうか。

それでは、今日も素敵な1日を!

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シリーズ主体性を育てる② あなたのその行動、本当に“自分”のものですか?

 

 

一般社団法人ハートマッスルトレーニングジム
桑原です。

子どもに主体性を育てたい。
そう願いながらも、私たち大人自身が
「他人軸」で生きてしまっていることはありませんか?

「やらなきゃいけないから」
「周りがそうしているから」

――そんな理由で動くのは、一見まじめで責任感があるように見えます。
でも心の奥では、自分の気持ちを置き去りにしているのかもしれません。


■ デシ&ライアンの自己決定理論

実際、他人軸で動き続けると
「人に認められないと不安」「頑張っているのに満たされない」
といった感覚に陥りやすくなります。
自分の中の喜びや達成感が薄くなり、ただ“こなすだけ”の毎日になってしまうのです。

心理学の研究(デシ&ライアンの自己決定理論)でも、
人が本当にやる気を発揮するのは
“自分で選んだ”と感じられるときだとされています。

つまり、大人が「自分の意志で動くこと」を取り戻さなければ、
子どもに主体性を伝える言葉は力を失ってしまうのです。


■ 主体性を育む3つの小さな実践

① 自分の「Why」を問いかける
毎日の行動に「なぜ?」を添えてみましょう。

義務感や世間体ではなく、
自分の価値観や想いに結びつく理由が見つかれば、
その瞬間から行動の質が変わります。

② 小さな選択を楽しむ
夕食のメニューや休日の過ごし方――ほんの小さなことでもいい。
「自分で決める」体験の積み重ねが、自分らしい軸を太くしていきます。
例えば「今日はあえて違う道を通って帰ろう」といった小さな選択でも、
“自分で選んだ”という感覚は確かに心を元気にします。

③ 失敗を学びに変える
「どう見られるか」ばかりを気にするのは他人軸。
主体性をもって動く人は、失敗を“次に生かす材料”として扱います。
キャロル・ドゥエックの研究が示すように、
失敗を成長の糧にできる考え方(成長マインドセット)は、
未来への挑戦力を高めてくれます。

■主体性を生きる人の行動の原点

主体性を生きる人は「やらなければ」ではなく「やりたいから」動きます。
その違いは、仕事でも家庭でも大きな安心感と充実感をもたらします。

例えば、子育てで「みんながやっているから」ではなく
「わが家に合う方法は何だろう?」と考える姿勢は、
子どもにとっても安心の土台になります。

子どもたちは、大人の言葉ではなく「大人がどう生きているか」を
敏感に感じ取ります(バンデューラの社会的学習理論)。

だからこそ、私たち自身が主体的に生きる姿を見せることが、
子どもにとって最高の教育になるのです。

「今日はどんな小さなことを、自分の意志で選びますか?」
その一歩が、あなたと子どもたちの未来を大きく変えていきます。

保健室コーチングベーシックコースは、
子どもたちへの主体性の育て方、それを支える大人自身の自分軸を整えます。

それでは、今日も素敵な1日を!

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p.s.2 保健室コーチングベーシックコース2025/北海道・東京
参加できない日があっても大丈夫!別会場で受講したり、年度をまたいでの参加も可能です!
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