保健室コーチングで生きる力を高めよう

保健室コーチングについてのブログです!

安易なリフレーミングはレジリエンスではない

 

「それは、あなたが成長するチャンスだよ」
「見方を変えれば、いい経験になったんじゃない?」
「相手にも事情があったのかもしれないね」
支援的で、あたたかい言葉に聞こえます。

実際、これは NLP の「リフレーミング」
という関わりに近いものです。
出来事の意味づけや、物事を見る枠組みを変えることで
苦しさから抜け出す手がかりを見つける。
子どもが一つの見方に閉じ込められて苦しんでいる時、
別の視点はたしかに大きな助けになります。

ところが、保健室でこれを急いで使うと、
まったく逆のことが起きます。

■ その「前向き」は、誰のためのものか

子どもが傷ついている時。
怒っている時。
不安でいっぱいの時。
その子の中では、まだ何も整理がついていません。

何が起きたのか。
何がつらかったのか。
本当はどうなりたかったのか。
そこが見えていない段階で、
大人がすっと「でも、いい経験になったね」
と意味を変えてしまう。

すると子どもは、こう受け取ることがあります。
「わかってもらえなかった」
「つらいと言ってはいけないんだ」
「先生は、早くこの話を終わらせたいんだ」
大人にとっては前向きな関わりのつもりが、
子どもにとっては、感情を否定された体験になる。

「前向きにしてあげたい」という思いが強いほど、
この落とし穴は深くなります。

■ 感情は、邪魔者ではない

うまくいかない時、たいてい感情の扱いが浅くなっています。
「悔しかったんだね」
「怖かったんだね」
「本当はわかってほしかったんだね」

この受け止めを飛ばして前向きな意味づけをしても、
子どもの心には入っていきません。

もちろんそればかりでは、
これまでの対応と同じになってしまいます。
大切なのは、ココ↓↓
『感情は、消すべき邪魔者ではないということ!』

その子が何を大切にしていたのかを教えてくれるサインです。
怒りの奥には、守りたかったものがある。
悲しみの奥には、大切にしたかった関係がある。
不安の奥には、ちゃんとやりたいという願いがある。

感情を飛び越えたリフレーミングは、
その子の一番大切な部分を素通りしてしまうのです。

■ 見方を変える前に必要なこと


保健室で本当に必要なのは、
見方を変えることではなく、
まず子どもの内側にあるものを、
丁寧に見える化することです。

何が起きたのか。
その時、何を見て、何を聞いたのか。
何が一番いやだったのか。

ここを整理しないまま
見方だけを変えようとすると、
子どもは現実を扱う力を育てる前に、
こう学んでしまいます。
「嫌なことは、よい意味に変えればいい」

それは、レジリエンスではありません。
現実を見ないための、思考のクセです。

リフレーミングは、
感情をなかったことにする道具ではありません。

では、教育的に使うために、大人は何を心がければいいのか。

後編では、現場で使える「三つの心構え」を整理します。

それでは、今日も素敵な1日を!

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難解なNLP理論を翻訳したら…『妖怪さん』が生まれた

 

昨年11月に出版した「保健室になんか妖怪?」
に登場する生きづらさ妖怪たちは、
NLPのパート理論から生まれています。

最近、よく聞かれるようになったのことがあります。
「NLPの複雑な理論から、
どうやって生きづらさ妖怪を生み出したのですか?」

・・・今日は、その裏側をお話ししますね。

■ NLPとの出会いが、子どもの見え方を変えた


わたしが養護教諭時代にNLPを学んだとき、
様々な衝撃を受けました。

その中の一つが「パート理論」
人の心のなかには、複数の自分がいて、
それぞれに役割がある。
ネガティブに見える部分にも、
自分を守ろうとする「肯定的な意図」がある。

これを知ったとき、保健室で出会う子どもたちの姿が、
まったく違って見えるようになりました。
問題行動を繰り返す子は、「ダメな子」ではなく、
自分を守るパートが場面を間違えて
飛び出しているだけだったのです。

■ 感動をそのまま伝えても、届かない

とはいうものの・・・
さぁ、これを、中学生や小学生がわかるように
どう伝えるか?
退職してからも、この課題を持ち続けていました。

「心のなかに複数のパートがあってね」と言っても、
子どもはキョトンとするだけでしょう。
当然ですよね。
大人が何十時間もかけて学んだ理論を、
そのまま話して伝わるはずがないのです。

これは、NLPに限った話ではありません。
研修で学んだ知識を、翌日そのまま子どもに伝えようとしても
うまくいきませんよね・・
難しいことを、いかにして「くだらないもの」「面白いもの」にして
子どもたちが食いついてくる教材にするか?
養護教諭時代から、常にこうした考え方をもって
教材づくりや授業づくりをするのが大好きでした

■ 学びを現場に届けるには「翻訳」がいる

学んだことを現場で活かすには、「翻訳」が必要です。
自分にダメ出しをする子どもたちに
人間の多面性について伝えたい・・・!
その翻訳をしてくれたのが「生きづらさ妖怪」でした。

NLPの「パート」を「妖怪」というキャラクターにすることで、
子どもたちは自分の弱さを笑いながら語れるようになりました。
妖怪たちは、かわいくて憎めない存在ですが、
NLPのパート理論の核心である
------
・内的な複数の自己の存在
・各パートの肯定的意図
・統合による一致状態の実現

 --------
は、生きづらさ妖怪の概念に組み込まれています。

「クレナイもんが出た!」と言える子は、
もう自分と行動パターンを切り離して、
冷静に自分を見つめているのです。

さらに、「妖怪がミスマッチな場面で暴れている状態」
と表現することで、
「自分がダメなんだ」という自己否定のループから
子どもたちを解放できました。

パート理論では「パートと対話する」というプロセスを取りますが、
これは大人でも難しい抽象的な内的作業です。
妖怪という形で「思考パターン」「口ぐせ」を具体化することで、
メタ認知のハードルを劇的に下げることに成功しました。
「わかりやすさ」はもちろん、
自己開示に伴う心理的リスクを構造的に下げてくれます。

■ 妖怪同士が「話し合う」という次のステップ

そして最近、もうひとつ「妖怪」を使った
新しいワークを考えています。
NLPのパート統合では、パート同士が対話し、
第3の選択肢を見つけるプロセスがあります。
わたしはこれまで、妖怪の枠組みでは
「監督(センターセルフ)」が采配するという形で伝えてきました。

これを、ワンランクアップさせて
「妖怪同士が話し合う」というワークを作ろうと思います。
子どもたちの中で葛藤が起きたとき、
どちらでもない「第3のアイデア」が生まれる
そんな体験を、保健室で子どもたちに届けられたら、
きっと子どもたちのレジリエンスの向上につながると思うのです。

今後、まずは、保健室コーチングコミュニティのなかで、
この新しいワークを一緒に楽しみ
ブラッシュアップしていこうと思います。

■ あなたへの問いかけ

あなたが研修や講座で学んで
「これはすごい!」と感動したこと。
それを、子どもや現場にどう「翻訳」していますか?

学びを学びのままで終わらせず、
目の前の子どもに届く言葉や仕掛けに変換すること。
その工夫こそが、現場力なのだと、わたしは思っています。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
それでは、今日も素敵な1日を!

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大きな問題を、小さな行動に変える保健室コーチングの『みじん切り法』

 

学校現場では、
子どもの気になる行動に出会うことがたくさんあります。

●忘れ物が多い。
●提出物が出せない。
●何度も保健室に来る。
●友達とトラブルになる。
●授業中にぼんやりしている。
●すぐに「無理」と言う。
・・・そんな場面で、私たち大人はつい、こう考えたくなります。

「なぜ、できないのだろう?」
「なぜ、また同じことをするのだろう?」
なぜ、やる気が出ないのだろう?」

もちろん、「なぜ」と考えることが悪いわけではありません。
背景を理解しようとする大切な問いでもあります。
けれども、子どもへの関わりの中で「なぜ?」ばかりになると、
子どもは責められているように感じることがあります。

■「なぜ?」が責め言葉に聞こえることがある

大人は原因を知りたくて聞いているつもりでも、
子どもの耳には違って聞こえることがあります。
「なんで忘れたの?」
「なんでやらなかったの?」
「なんでまた来たの?」

このような言葉を受け取った子どもは、
「怒られている」
「責められている」
「どうせ自分が悪いんだ」
と感じてしまうことがあります。

すると、子どもは本当のことを話すよりも、
言い訳を探したり、黙り込んだり、
自分を守る反応に入りやすくなります。
こちらは解決のために聞いているつもりでも、
子どもの脳は“防御モード”に入ってしまうのです。

■ 子どもの困りごとを、大きなかたまりで見ることは危険! 

ここで大切になるのが、保健室コーチングでもお伝えしている
“みじん切り法”の視点です。

  たとえば、
「忘れ物が多い子」「やる気がない子」
「頻回来室の子」「友達とトラブルを起こす子」
このように見てしまうと、
その子の中で実際に何が起きているのかが
見えにくくなります。

「この子はそういう子」「家庭に問題があるのでは」
「性格の問題かもしれない」
そんなふうに、大きなラベル・塊・解釈でまとめてしまうと、
支援の入口がぼやけてしまいます。

■見るのは「原因」よりも「流れ」

大切なのは、
その行動が、どのような流れで起きているのか
を一緒に見ていくことです。

たとえば、提出物を出せない子がいたとします。
「なぜ出さないの?」と聞くと、
「忘れた」「めんどくさかった」「時間がなかった」
という答えで終わってしまうかもしれません。

でも、「どのように出せなくなっていったのか」という
流れ(構造)を見ていくと、違うものが見えてきます。

例えば・・・・
●プリントをもらう。
●かばんに入れる。
●家に帰る。
●机に出さない。
●次の日の朝に思い出す。
●でも、もう間に合わない。
●そのうち、出しにくくなる。
●先生に言われるのが怖くなる。
●さらに出せなくなる。

  こうして細かく見ていくと、「この子はだらしない」
ではなく、「どこかの段階で流れが止まっている」
という構造が見えてきます。

■みじん切りにすると、問いかけが変わる

流れが見えてくると、大人の問いかけも変わります。
「なんで出さないの?」ではなく、
「プリントをもらった後、いつもどこに入れている?」
「家に帰ってから、かばんを開けるタイミングはある?」
「思い出すのは、だいたいいつ?」
「どこを少し変えたら、出しやすくなりそう?」

こんなふうに聞くことができます。
これは、子どもを責める問いではありません。
子どもと一緒に、うまくいかない流れ(構造)や
パターンを見つける問いです。
保健室コーチングでは、こうした大切なかかわり方を
切り取った単発的な(やり方)ではなく、
脳科学の視点から系統的に学びます。

■子どもを分析するのではなく、気づきを助ける

ここで大切なのは、
子どもを分析することが目的ではないということです。
「この子はこういうタイプだ」
「この子の原因はこれだ」
決めつけるために見ていくのではありません。

子ども自身が、
「あ、自分は流れの中のここで躓くんだ」
「ここで不安が強くなるんだ」
「ここを少し変えればいいのかもしれない」
と気づくために、一緒に整理していくのです。

つまり、
原因を責めるのではなく、流れ(構造・躓きパターン)を一緒に見る。
過去を追及するのではなく、次の一歩を見つける。
ここが、学校現場でとても大切な視点です。

■大きな問題を、小さな行動に変える

「なぜ?」は、お互いが同等な立場であったり
おなじ目的に向かっていく者同士では機能します。
しかし、大人と子ども、上司と部下という関係性では
相手の解釈を引き出すことがあり、
場合によっては、対話のゆがみを引き起こします。

子どもが動き出すためには、
「どのようにその状態が続いているのか」
「どこを少し変えたら流れが変わるのか」
を見ていくことが必要です。

保健室コーチングでお伝えしている
思考整理→ゴール設定→小さな行動の積み重ね
→ゴール達成
も、まさにこの流れです。

大きな問題を、子どもが扱えるサイズに分ける。
今起きていることを整理する。
本当はどうなりたいのかを確認する。
そして、今日できる小さな一歩を見つける。
これが、
大きな問題を、小さな行動に変える
ということです。

■問題を小さくすることは、可能性を小さくすることではない

「問題を小さく分ける」と聞くと、
たいしたことではないように扱うことだと
感じる方もいるかもしれません。
でも、そうではありません。
問題を小さく分けることは、
子どもの可能性を小さくすることではありません。

むしろ、
可能性が動き出す入口を見つけること
です。
大きな問題のままだと、子どもも大人も圧倒されます。
「どうせ無理」
「何から始めればいいかわからない」
「また同じことになる」
そんな状態になりやすいのです。

でも、問題をみじん切りにすると、
「ここなら変えられるかも」
「これならできるかも」
「まずはここだけやってみよう」
という小さな見通しが生まれます。

この見通しが、子どもの脳に
“動ける感覚”をつくります。

■子どもは、流れが見えると動き出す

子どもは、責められると固まります。
でも、流れが見えると考え始めます。
小さな行動が見えると、動き出せます。
だからこそ、学校現場では
「なぜ?」だけで終わらない関わりが大切です。
子どもの問題行動の奥には、
必ずその子なりの流れがあります。

その流れを一緒に見つけ、
変えられる一点を探すこと。
それが、子どもの未来を育てる関わりであり、
保健室コーチングが大切にしている支援の視点です。

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子どもの10年後を変える保健室へ~目的が変わると対応が変わる~

 

■養護教諭は、救世主でも母親でもない

子どもが辛そうにしていると、
助けてあげたくなる。

泣いている子を見ると、
抱きしめてあげたくなる。

その気持ちは、
人として自然で温かいものです。

でも、その関わりが
「救ってあげる」という方向に向かうとき、
子どもの中に育つはずだった力が
静かに失われていきます。

救世主は、相手を
「救われる存在」にします。
母親的な関わりは、
相手を「守られる存在」にします。
※もちろん「母親」をどう定義するかによって違いますが・・・

どちらも、相手の自立を
遠ざけてしまうことがあるのです


養護教諭は、救世主でも母親でもありません。
教育者です。

教育者としての関わりとは、
子ども自身が
「自分には力がある」と気づき、
「自分でやってみよう」と動き出せるよう

そっと背中を押すことです。

■未来から逆算する、という発想

保健室コーチングが大切にしているのは、
「未来から逆算する」という視点です。

この子が10年後、20年後、
困難にぶつかったとき、
自分の力で乗り越えられる人になるために
今、何ができるか。


・落ち込んだときに、自分の思考を前に向けて整えることができる。
・どうなりたいのかを明確にして、そのための行動計画を自分で立てることができる。
・人生にはいろんなことがあるけれど、自分で選択して、自分で行動して、
「生きるって楽しい」と思える人になる。(自分の人生のハンドルを自分で握って進む)

今この瞬間の関わりが、
その未来につながっていることを
忘れてはならないのです。

子どもが保健室に来るたびに
「助けてもらえた」という経験を積み重ねるのか。

子どもが保健室に来るたびに
「自分で考え、試行錯誤して乗り越えられた」
という経験を積み重ねるのか。

どちらの経験を積ませるかで、
10年後の子どもの姿は
大きく変わります。

■目的が変わると、言葉が変わる

レジリエンス向上を目的に置くと、
日々の関わりが変わります。

感情を受け止めながらも
そこばかりに執着することを手放し
次のようなかかわりをします


①思考整理

子どもの不平不満不安ばかりを聴き続けていませんか?
そして、その原因を特定して、「排除する」ことに終始していませんか?
それよりも大切なのは思考整理です。
・何が事実で何が解釈か。
・コントロールできるものとできないものは何か。

②ゴール設定

対応の方向性を決めるのは、ゴール設定です。
「どんな状況を望んでいるのか」「自分はどうありたいと思っているのか」を、言語化することです。
・この問題が解決した未来を子ども自身が明確にできるよう言葉がけをする
(大人の理想を押し付けないでね)

③現状とゴールのギャップを埋める行動計画

・子ども自身がができることを子ども自身が考える
・すぐに実践できるサイズにするためのサポートをする
・小さな行動→振り返りをゴール達成まで繰り返す
・うまくいってもいかなくても、それを学びにする

その繰り返しの中で、
ゴール達成という体験をしていきます。
大人がおぜん立てするのではなく、
大人がこうなってほしいを押し付けるでもなく
子どもの試行錯誤を応援する。

その小さな体験が積み重なって、
子どもの中に「自分には力がある」
という確信が育っていきます。

それが、教育者としての大人の役目です。

■まず大人が変わる。それが教育の成果へつながる

なぜ、これが家庭や学校の中で
なかなかできないのか。
その原因の1つが
大人自身が「正解」の中で
生きようとしているからです。

大人自身が、ゴールを決めて
試行錯誤して、やり遂げた経験が
少ないからです。
言われたことをまじめにやってさえいれば
イイ子といわれたのかもしれません。

試行錯誤して、痛い思いをして
自分で「最適解」「自分なりの法則」を
導いたことがないと
誰かが作った正解でしか生きられないのです。

だから、まず大人が
自分の人生のハンドルを自分で握り
生きるって楽しいといことを
体感する!

主体的に人生を歩もうとする姿を見せながら
子どもたちにも
保健室という場でその力をつけていく。

それを学ぶのが、保健室コーチングベーシックコースです。

保健室コーチングを学んだ養護教諭から、
こんな声が届くことがあります。
「来室者が減りました」
「子どもが自分で解決できるようになってきました」
「保健室に来なくても、教室でやれるようになった子がいます」

これが、本当の成果です。
保健室は癒しの場ではなく、教育の場。
養護教諭は救世主でも母親でもなく、教育者。

その立ち位置に立ったとき、
保健室での関わりのすべてが
変わり始めます。
そして、子どもたちの未来が
変わり始めます。

自分の人生も、
子どもたちの未来も、
希望あるものにしたい。

そう思ってくださる方は、
ぜひ保健室コーチングベーシックコースで
お会いしましょう。

4回にわたってお届けしたこのシリーズ、
最後までお読みいただき
ありがとうございました。

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朝ドラ『ばけばけ』ヘブン先生の苦しみと、自己イメージの「檻」

 

朝ドラ『ばけばけ』、面白いですね。
私は島根出身なので、画面から流れてくる方言も
とても懐かしく、親しみを感じながら見ています。

さて、先週の放送で印象的だったのが、ヘブン先生の葛藤です。
新聞に取り上げられたことで、多くの人が訪問してきたり、
「島根の宝!」「正座も大好き!」「日本人より日本人らしい西洋人!」
といったイメージが勝手に独り歩きしたりすることに、
彼は「疲れた」と嘆いていました。

このヘブン先生の姿は、
私たち現代人が抱える「ある苦しみ」を象徴しています。

 

■「自分はこういう人間だ」という思い込み
私たちが「これは自分だ」と思っているものも、
周りが思っている「自分」も、
実はその人のすべて(真実)ではありません。

しかし、幼い頃はそんなことは分かりません。
周りから言われる「あなたはこういう子ね」
という言葉を、そのまま真実として受け取ってしまいます。
「あなたは優しい子ね」
「あなたは頑張り屋さんね」
「あなたは手のかかる子ね」
こうした言葉が無意識のうちにそれが「自己イメージ」となり、
私たちの価値観、能力、行動、

そして環境にまで大きな影響を及ぼしていきます。
 

※でもね、イメージなんです!真実じゃないんです。
ここが問題!真実は変えられないけど、

イメージは変えられるってこと!

 
■「キャラ」を崩せない現代の生きづらさ
最近の若い世代では、よく

「キャラを崩せない」という言葉が使われます。 
これは、周りから思われている特定の「イメージ」から脱却できず、
「たくさんいる自分の中の、たった一つの面」

自分を同一化させてしまっている状態です。

例えば、「ポジティブな人」がいるわけではなく、
自分の中にいる「ポジティブな一面」にだけ自分を同化させ、
それ以外(ネガティブな面)は自分じゃない、と切り捨てているのです。

「いい人」を演じ続けている人も、
自分の中の「いい人」という一面だけに固執しているため、
その反動は相当なものになります。

親が望む「いい子」でい続けて息切れした子が、
限界を感じたときに様々な症状を出して自分を取り戻そうとするのは、
まさにこうした「一部の自分への固執

脱却しようとする心の叫びです。

ヘブン先生も、周りの期待するイメージに合わせているうちに疲れ果て、
こっそり西洋風のお店でステーキを食べていましたね。
だって、彼の中には当然「西洋人としての自分」も

存在しているからです。

■「チーム自分の再構成」で見えてくる真実
このように、自分の中の特定の面(例えば「怒り」や「弱さ」)を
「見せてはいけないもの」として封印してしまうと、
人生に歪みが生じます。

ここで、1月9日の記事でプレゼントした
ワークシートを実施された
読者のT子さんから届いた、素晴らしい感想をご紹介します。

------

今まで、なぜ自分がこんなに「怒り」に反応するのか、
身近に「怒る」人がいるのか、その理由がやっとわかりました。
反応していることはわかっていましたが、
ワークシートに書くことによって理由がわかり、

ようやく腑に落ちました。

「怒る」=ダメなこと=消さなきゃ!
と思ってたんですね。
そりゃあ、「怒り」さんが目の前に出てきますよね。

もしかしたら、本当の私に気付くために
その人に出会ったのかもしれない……
と思ったほどです(笑)。

再び「おかえり、自分!」と思いました。
また衝撃の体験ができました。
ありがとうございます。
-------
T子さんの気づきはとても本質的です。

「怒る自分」を排除しようとしていたからこそ、
逆に外の世界に「怒る人」が現れ、自分を揺さぶっていたのですね。
否定していた自分の一面に「おかえり」と言えたとき、
世界の見え方は劇的に変わります。

■多面的な自分を「メタ認知」する力

保健室にやってくる子どもたちに
「あるあるレンジャーカード」のワークをしてみると、
その子の状態が見えてきます。

周りからOKと言われそうな「いいカード」を数枚だけ出す子は、
それだけで日々の生きづらさが伝わってきます。

逆に、自分のプラス面もマイナス面もどんどん出して、
自分を客観的に捉える(メタ認知する)ことができる子は、
大人の働きかけ次第で
どんどん自分の可能性を拓いていくことができます。

ヘブン先生のように、
「素晴らしい西洋人」という一面だけで生きる必要はありません。
ステーキを食べたい自分も、
正座ができない自分も、
怒る自分も、優しい自分も。
そのすべてが「チーム自分」のメンバーなのです。

自分の中のあらゆる一面を理解し、
受け容れることができたとき、
私たちは初めて、
自分自身からも周りの目からも
自由になれるのではないでしょうか。

あなたは今、
誰かが作ったイメージではなく、
あなた自身を生きていますか?

 

 それでは、今日も素敵な1日を!

 

 p.s.1  ありがとうございます!沖縄や東北、関西、甲信越からもお申込み続々!
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p.s.2  1月~3月も会員以外の方も無料で参加できます!
【オンライン読書会/ほけコよみよみ会】
今回は、最新の著書「保健室になんか妖怪?」をみんなで読んでおしゃべりします。
一人ではたどり着けない深い気づきが得られます
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 p.s.3  「現実創造力」診断~「波動の常識」ウソ・ホント検定〜   (無料)https://www.reservestock.jp/page/fast_scoring/3001

 

 p.s.4 電子書籍「保健室になんか妖怪?」のペーパーバック(紙の本)
が発売になりました!

(書店での購入はできません。Amazonからご購入下さい)h
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p.s.5  ネットラジオ「5分でわかる保健室コーチング」
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 p.s.6 全国1000以上の教育機関で成果を出している
対人支援ツール/HMレジリエンスメソッド
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ワークシート付/『やりかけの決心』、放置していませんか?

あなたは、「よし、やるぞ!」と決めたのに、
いつの間にか実行せずに
そのままになっていること、ありませんか?

実は、その「放置された決心」が、
今のあなたの足を引っ張っているかもしれません。

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■波動ワークショップでハッとさせられた一言

5年ほど前の名古屋波動ワークショップでの出来事です。
波動の先生から、こんな質問をされました。
「以前、やると言っていた〇〇のこと、あれからどうなった?」

私はこう答えました。
「あ、あれは方向性が違うとはっきりしたので、やらないことにしました」

すると、先生からさらに鋭い問いかけが。
「そうなのね。で、それ、自分の中で『リセット』か『保留』の設定にした?」

この質問に、私はハッとしました。
「あ!自分の中でなんとなくやめたつもりでいただけで、明確な設定(宣言)はしていない……!」

■「放置された決意」は今のエネルギーを奪う

先生はニッコリ笑って、こうおっしゃいました。
「だからよ。やると決めて放置して3年も経てば、
その決意も『芽』を出している。
それは、今あなたが取り組んでいることのエネルギーに影響するわよ」

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思わず「うきゃーーー!そうだったんだ!」と叫んでしまったのを覚えています。
私はすぐさま、中途半端に放置していたことを「これは保留にします!」と心の中で強く宣言し直しました。

■花壇の例え:見覚えのない植物に栄養を取られていませんか?

これを花壇に例えると、とても分かりやすくなります。

育てているメインの植物の育ちが、なんだか最近悪い。
よく見ると、隣から見覚えのない別の植物がグングン生えてきている。

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実はその植物、過去に自分が「育てよう」と決めて種をまき、そのまま放置していたものだった。

「やめたつもり」でも、根っこを抜いて(リセットして)いなければ、それは勝手に育ち続けます。
そして、本当に大切にしたい今の活動に注ぐべき栄養を、横から吸い取ってしまうのです。

「想い」の影響力は、私たちが想像する以上に強大です。

■「つもり」を卒業して、明確に宣言する

日常の中で、無意識にこんな「つもり」を溜め込んでいませんか?

「そのうちやろう」「タイミングが来たらやる」「やっぱりやめたほうがいいかな(という、なんとなくのつぶやき)」

これらはすべて、エネルギーの「垂れ流し」状態です。
大切なのは、今の自分がどうするのかを、
自分自身に対して明確に宣言することです。

「リセットします!」(完全にやめる。種を抜く)
「保留にします!」(今はやらないと決める。一旦脇に置く)
「やります!」(覚悟を決めて取り組む)

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■波動(量子科学)の視点で自分を整える

保健室コーチングでは、この波動(量子科学)の理論を大切にしています。
「決める」ことや「無意識の宣言」が、
現実のパフォーマンスにどう影響するか。
19年学び続けてきたこの理論は、
心理学や脳科学だけではたどり着けない深い気づきを私たちに与えてくれます。

私自身、あの時先生に指摘されなければ、
やるやる詐欺のまま
エネルギーを漏らし続けていたかもしれません(笑)。

もし、あなたの心の中に
「やりかけのまま放置していること」があるのなら、
今この瞬間に「リセット・保留・実行」のどれにするか、
決めてみませんか?
それだけで、今日からのエネルギーの使い方がガラリと変わるはずですよ。

ワークシートも準備しました!
ぜひ、使ってみてください
https://heart-muscle.com/wp/wp-content/uploads/tanaorosi.pdf

それでは、今日も素敵な1日を!

p.s.1  保健室コーチングベーシックコース東京8期(参加できない日があってもOK)
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※第19回全国保健室コーチング研究大会、出版記念講座に参加された方は
割引の申し込みサイト(メールでご案内済み)からお申し込みください

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 p.s.4    全国1000以上の教育機関で成果を出している対人支援ツール/HMレジリエンスメソッド各種の詳細
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きれいごとではなく、科学で伝える“生きる力”~今、教育者にできること~

 

こんにちは
(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
桑原朱美です。

今日のテーマは
「きれいごとではなく、科学で伝える“生きる力”~今、教育者にできること~」

です。
 
教育の現場に立つと、子どもたちの“変わりたい”という小さなサインを
日々感じることがあります。
けれど、励ましの言葉や根性論だけでは届かないことも多いですよね。
 
だからこそ今、必要なのは「科学的に心を動かす伝え方」。
子どもたちが納得し、自分の力で未来を選び取っていくために——
教育者自身が“脳の仕組み”を理解することが大切です。
 
桑原は、児童生徒向けの講演を年に数回行っています。
ご依頼いただく学校ごとにテーマや内容は異なりますが、
根底にあるメッセージはいつも同じです。

 

 ■子どもたちに伝えたい一貫した想い

 
人生は自分で変えることができる。
脳の科学を理解して、人生に生かせば、
自分の人生を自分の手の中に取り戻すことができる。
人生ってさ、いろいろあるけど、生きる価値があるんだよ。
それがわかると、生きるのが楽しくなるんだよ!


このメッセージを、感情論ではなく「科学」として、

子どもたちの日常の出来事と結びつけて伝えています。

■「未来は変えられる」と気づいた生徒の声

ある中学生向けの講演での生徒さんの感想の一部です。

 
自分は過去の経験で一度だめだったら、その夢はダメだって思っていた。
でも今日の会で未来は変えられると聞いて、すごく嬉しくなりました。
あきらめないで勉強して、行きたい高校に行きたいです。
諦めなければ夢は叶うっていうのは、こういうことだと思いました。
 

中学生たちは、根性論ではなく脳科学の根拠を示すと、
納得の表情に変わります。

■脳の仕組みから“納得”を生む教育へ

授業の中でことわざや名言を伝えることもとても有効です。
ただ、「知識」として伝えるのではなく
そこに科学としての根拠や自分の体験を乗せると
子どもたちは納得します。

大人自身が自分の体験を乗せた真実の言葉で
話す必要があります。

しかし、日常で陥りがちな“思い込みのワナ”を
脳の仕組みとして説明すると、
子どもたちは無意識の囚われから解放され、
本来の力を発揮し始めます。

■まずは、大人自身が体験することから

一人でも多くの先生方に、
この「人間のしくみ」を理解し、子どもたちに伝えてほしい。
そして、科学で楽しく、子どもたちに「生きるチカラ」を育てる教育実践をしてほしい!

と願っています。
それは 誰かが作った指導案や指導資料を手に入れるということでは ありません。

伝える大人自身が体験を通して
「本当にそうだ」と実感することから始まります。

■最後に

大人自身が「人生って自分で変えられる」ことを体験すること。
その実感こそが、言葉に“真実”を乗せ、
子どもたちの心を動かします。

保健室コーチングを学ぶ意義は、ここにあります。
人生が変わった! 自己受容感が高まった!
仕事に自信が生まれた! 子どもたちが飛びつく保健指導ができた!

コース修了生が、それを実感しています。

まずは、大人である自分自!!
そして、その変化が、子どもたちの未来へつながっていきます。

「生きるって楽しいよ」を伝えられる大人が増えたとき、
子どもたちの世界は、もっと明るく、しなやかになります。

 
それでは、今日も素敵な1日を!
 
p.s.1 第19回全国保健室コーチング研究大会 残席わずかの会場も!

各会場では、資格コース修了生から現場の体験や実践も聴くことができます!
対面ならではの“体感型の学び”を、ぜひ会場で!
ツールは主催者が準備しますので、初めての方も安心してご参加ください。

https://www.reservestock.jp/page/consecutive_events/42855

 
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