保健室コーチングで生きる力を高めよう

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養護教諭養成の魅力  ~杏林大学 学校保健実践研究会で基調講演~

【2012年の記事】



杏林大学 保健学部 学校保健実践研究会 で基調講演をさせていただきました。

杏林大学は 養護教諭養成課程があり、看護学部からの養護教諭育成と 保健学部からの養護教諭育成をされています。

八王子の中心部から離れた、とても空気のよい場所にありました。

基調講演は 私と オフィスかけはし 坂上頼子先生 

私は 保健室コーチングのお話をさせていただきました。

いちばんべたな話をしたのですが、みなさん集中して聞いてくれました。

独立して5年目。

現場での自分の体験だけでなく コース修了生(ベーシックコース アドバンスコース エンパワーメントNLP)の 現場での生の声をいただく中で

最近 一番 力を入れている 養護教諭自身の状態管理についても 触れました。

共感を通り過ぎて 同一化すると ニュートラルな視点を失い クライアントと同じ入れ子の中にはいってしまうこと・・・それを避けるためには 自分の状態管理ができること

 状態管理の中心的概念である 「アソシエイト」「ディソシエイト」については 今日は触れることはしませんでしたが、「支援する側がいかにニュートラルであるか」ということが、クライアントの問題解決のための気付きに影響するということはお伝えしました。
 アソシエイト、ディソシエイトの体験ができたら もっと実感し自分のタイプを体感していただけたかと思うのですが、なにしろ 1時間でしたので べたな内容で・・・・笑

 2つの基調講演の後の 現職養護教諭さんの発表は本当に素晴らしかったです。

 3名の方は すべて 杏林大学の出身者で 若いのに はきはきと 分かりやすくお話をされました。

 保健室登校の生徒への関わりでは、養護教諭として新任から現在までの 苦悩や喜びを感じさせる まさに「人の成長 可能性のすばらしさ」が伝わってくるものでした。養護教諭として 現場の中で気付き 成長していくのだということが 後輩(学生)さんにも 伝わったのではないかなと思います。

 そして 神奈川の養護教諭さんは、インフルエンザの大流行での気付きや東日本大震災を学校内で体験されたことからから見直した様々な視点での「危機管理」の実践について 発表されました。素晴らしい視点、そして ひとつひとつ形にしていく実践力に脱帽です。こうしたチカラが大きな成果につながるのだと思います。
 
 最後に発表された千葉の養護教諭さんは 東日本大震災で 学校自体が大変な被害を受けたそうです。被災当日の養護教諭の動き、断水・停電の状況の中での柔軟な発想や行動、深夜まで子どもたちを守る学校側の必死の対応、地元の人の協力による様々な対応・・復興だけでなく いまだ被害が続いている実情に愕然としました。そんな中で 臨機応変に冷静に対応する若い養護教諭さんの動きに心打たれました。

 今 大震災がまた訪れるのではといわれている時、日中に起きた際 多くの子どもたちが学校にいます。その時 本当に十分に子どもたちを守るための十分な状況になっているだろうか?文部科学省や国は 本当にこうした学校の状況を把握しているのでしょうか?
 と、教育現場にいた人間として この国がいかに 子どもたちや教育に関して 現場の声を吸い上げない国政に憤りを感じます。

 おっとっと。。。

 いずれにしても こんなにしっかりした実践報告ができる養護教諭さんを排出する杏林大学 本当に素晴らしいなと思いました。
 (関東地区でも杏林大学出身の養護教諭は評価が高いと聞きました)

 会の終了後は、懇親会

 何名かの学生さんが 講演の内容やNLPのことを質問にいらっしゃいました。

 懇親会にはたくさんの学生さんや卒業生さんが集まっておられました。

 養護教諭の養成にかかわる醍醐味。現場に出た卒業生さんとの交流

 温かい師弟関係や 先輩後輩の関係

 とても気持ちのよい すがすがしい 気持ちになりました。

 

 さきほど 担当の先生からメールをいただき 

 「学生、卒業生からも『これまでの研究会で最も良かった!』という声が上がっております。」と 言っていただきました

みなさん ありがとうございました。