保健室コーチングで生きる力を高めよう

保健室コーチングについてのブログです!

ほめると叱るの脳科学(2)


(株)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー 桑原規歌です。

 

今日のテーマは
「ほめると叱るの脳科学(2)」です。


前回の記事で
“ほめることで必ずしも人の自己肯定感を高めるとは
言い切れない”というところで終わりました。


一般的に
ほめることで、自信がつく
ほめることで、自己肯定感が高まる
ということが言われます。


決してそうは言いきれないという
興味深い実験があります。
(というか、ことばのかけ方の問題ですが…)

 

コロンビア大学・ミューラーの実験

対象:10歳から12歳の子ども 400名

実験内容:

(1)ある種のテストを受けさせる

(2)子どもを3つのグループに分け、

一人一人に80点でしたよ、と告げ

ことばのかけ方を変える。

(実際には、60点であっても80点として告げる)

 A:「頭がいいね」とほめる

 B:「よく努力したね」とほめる

 C: 何のコメントもしない


(3)次の課題にチャレンジさせるが、

どの課題を選ぶかは子ども自身が選択する

 【選択肢1】

平均的な子どもには難しい課題。

しかし、やりがいがあり、チャレンジする

ことで学びがあるという内容。


【選択肢2】

簡単に解ける問題で、学べるものは
少ない。
さて、各グループの子どもたちは
どの課題を選んだか。


【難しい課題にチャレンジした子の割合】

Aグループ  35%

Bグループ  90%

Cグループ  55%


結果は、「頭がいいね」と褒められた子は
チャレンジをしなくなるという
驚くべきものでした。

また、グループAでは、結果のねつ造する
見られたそうです。
(実際の結果よりよい成績を報告するなど)


【この実験から示唆されること】

・「頭がいいね」と褒められた子は
そのイメージを保とうとする。
そのため、結果が伴わないことにチャレンジしなくなる。


・頭がいいのだから努力はしなくても
大丈夫と思ってしまう。


・努力することより、頭がいいという
評価から得られるメリットを維持する
ことのほうに意識が向かってしまう。


・頭がいいとほめられた子は、
自分ができない現実にぶち当たると
無力感を感じやすい。


・周囲の評価(外部からのイメージ)と
自分が感じるイメージの矛盾を感じると
意欲を失う。


・周囲からの評価を失う恐怖から
確実にできることしかやらなくなる。
失敗を恐れる気持ちが強化される。

 

【どんなことばがけをするか】

詳しく説明すると、長文になってしまうので
ざっくりとまとめると


◎能力や結果を褒めるより、
取り組んだプロセスや最後まで取り組んだ気持ち
その考え方(価値観)を承認する。

ということになります。

 

もう一つ、自己受容の視点から言うと
いろんな自分があって当たり前ということ

正反対の自分が
誰にでも存在するということを
子どもたちに伝えておく必要性を感じます。


親に、あなたはできる子、いい子
といわれてきた子が

その反対の性質の自分とのバランスをとることができず
苦しむという事例が少なからずあるからです。


学校で頑張って
家でだらだらするという子どもは
家庭で安心を得ています。

しかし、その逆もあります。

家でよい子を演じ
学校でその裏側にある意地悪や
やんちゃをする子もいます。


無意識に親から受けた評価を
崩したくないがために

苦しんでいる子は
意外と多いことを、現職中に感じていました。


長文になってしまいましたね。


それでは今日も
素敵な1日を!

 

この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」
2020年3月26日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。

 

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